カテゴリー
|
インカ帝国の戦士もマカを選んだ
滋養強壮の薬として重宝されている「マカ」ですが、その起源はなんと2000年もの昔にまでさかのぼります。
南米一帯がスペイン人の侵略によって西洋化される16世紀まで、ペルーを中心にアンデス文明が興り、「太陽信仰」が民衆の間で広く支持されてきました。
太陽を神と崇め、神にできるだけ近づこうと、人々は高地に建設した都に居住していました。
ですが、高地は非常に空気が薄く、少し身体を動かしただけで疲労するという、人が快適に住むには困難がともなう環境でした。
そこで、ボンボン高原に住むインディオたちをはじめ、インカの人々のあいだで「マカ」という植物がさかんに用いられるようになったのです。
マカは全身の血流をアップさせ、体力を回復させる食べ物です。
特に侵略の危機から人々を守るため、インカ帝国の戦士たちはこのマカを用いていました。
ただしマカは高山で採れるもののみに栄養価が高いとされており、文字通り「重宝」されていたようです。
マカは、私たち日本人にとってはまだなじみの薄い食材ですが、いわゆる「漢方」にも似た、薬用食材でもあったようです。
その根拠として、現地ではマカのことを「アンデス薬草の女王」と形容しており、特権階級に優先して食べられた高級食材として評価されています。
アンデスの高山地帯で収穫されたマカの中でも、天日干しを行ったマカは特に栄養価が高いといわれています。
保存食として加工したマカは、物々交換にも使用されてきました。
また、戦いに赴き、勇敢に戦った戦士への報酬にも使われたと記録に残っています。
現在でもインカ帝国の繁栄を残すペルー・クスコではマカが常食に用いられています。
もちろん輸出用としても栽培され、私たちでも手に入れることができるようになりました。
マカには豊富な栄養素が含まれており、体力アップにおすすめの食材です。
サプリメントから摂取することも可能ですので、是非古代の戦士も愛用したマカのパワーを実感してみてはいかがでしょうか。
|