古代から珍重されたマカ

滋養強壮の薬として重宝されている「マカ」ですが、その起源は2000年ほど前の時代にまでさかのぼります。
いつから栽培が始まったかは定かではありませんが、少なくとも古代からマカは人々の身近にあった植物でした。
マカは全身の血流をアップさせ、体力を回復させる食べ物です。
特に、多民族の侵略の危機から人々を守るため、インカ帝国の戦士たちはこのマカを頻繁に用いていました。
ただしマカは高山で採れるもののみに栄養価が高いとされており、高地栽培されたものは文字通り「重宝」されていたようです。

マカの原産地であるペルーでは、アンデス文明が興り、太陽を神とする「太陽信仰」が広く支持されてきました。
スペイン人の侵略に遭い、西洋化が始まる16世紀まで、神である太陽にできるだけ近いところで暮らそうと、人々は高地に建設した都に居住していました。
しかしながら、高地は非常に空気が薄く、少し身体を動かしただけで疲労するという、人が快適に住むには困難が伴う環境でした。
そこで、最前線で戦うインディオの戦士たちをはじめ、特権階級や庶民のあいだにもマカがさかんに用いられるようになりました。

また、16世紀頃スペインが初めてペルーに上陸した際、スペイン軍が使用していた馬が体力を消耗し、次々と死んでしまうというトラブルに見舞われました。
そこでスペイン軍がマカの葉を飼料として馬に与えたところ、馬は体力を回復し、インカ帝国攻略が成し遂げられたという記録が残っています。
このことから、遠くヨーロッパの地にもマカのパワーは伝えられていきました。

マカは古来より一つ一つ丁寧に栽培され、大切に扱われてきた植物です。
「最近なんだか元気が出ない」「前より体力が落ちてきた」「血の巡りを良くしたい」など、さまざまな疲れの悩みを抱えている方におすすめです。
サプリメント、お茶、食品、ドリンクなどマカを使った製品はたくさん登場していますから、継続して摂取できるようなものを探してみてはいかがでしょうか。